二転三転するのにちゃんと繋がっててハッピーエンドになる流れがなんとなく夢の中みたいだった
意外と違和感感じないというか置いていかれる感はなかった
哀れなるものたちはベラではなかった
初めはベラのことを言ってるのだと思って可哀想な運命を辿るベラを心の準備をして見ていたけど、進んでいくと、ベラが成長していく過程で精神的に追い抜いていく人やずっと先にいた人に精神的に追いついていくところが見れて安心した気持ちと成長の過程に自分をざっくりと重ねて見てしまったりして少し複雑な気持ちになったりした
すべては好奇心に突き動かされているし
周りに他者がいないで成長していくと、倫理観や“良識ある社会”での常識が置いてきぼりになって、純粋な好奇心から得られる知識だけがついていく
人が成長する過程、思考が成長する過程、それこそ実験的な人生のストーリーでおもしろかった
形式や常識みたいな堅苦しい枠が備わっていない状態で大人の権利や行動範囲を手に入れたらこうなるんだな、というのを有り得ない形で見せられているのに納得感があるのは自分の中にもベラが住んでいることにうっすら気づいたからなのかも
だからこの作品ごとあの形のハッピーエンドを喜べるし、肯定したい気持ちになった
