哀れなるものたちを鑑賞後、監督の別作品が気になって鑑賞 その2
不安定な音楽と構図は相変わらず
ヨルゴス作品3つ観てみて、映画として、というより作品としての映画を作る人なのだなと思ったし、自分自身そういう映画が好きなんだなというのも再認識
この時代背景に対するイメージがぼやっとしてるからなのもあるけど、構図や音楽が作品にしてくれてるから、すごく現実から切り離して作品として観れる映画をつくってくれるので、結果的に好きな監督だなと思った
そういう意味では哀れなるものたちは完成系だなとも思った美術的な絵の作り方(一言で簡単に言ってしまいたくないけど)に加えて内容も絵本やmvのような詩的で具体的リアルすぎないのに考えさせられるし観た後も引きずってしまう内容、とてもとても完成していたと思う
純粋な人の周りにはいつもその純粋さを利用しようとする人がいる、というところは哀れなるものたちと共通している部分
それぞれベクトルも違えば階層も違う“目的”があって、その目的を達成するための思惑を目線や表情、言葉で表現しているところがいかにも女の世界のソレですごく良い
英国版大奥というのは的を得てる
3つ観てみて思うことは、ストーリー云々というよりは描写や表現(カメラワークとか音楽とか)作り方が好きだなと思った
エンドロールかっこいい
エンドロールのビジュが哀れなるものたちのビジュと同じ構成で好き