ずっと不穏な空気の中にいるんだけど、1番怖いのは全てが“普通の幸せな家庭”ぽく見えるがゆえにアダの存在の普通じゃないところが浮き彫りになってるところ
お母さんの行動全てが盲目で宗教ぽくみえた
そこがこわい
羊やコリーたちはCGなのかと疑ってしまうくらい目線や、不安な感じの演技がすごい
初めの羊たちの群れのシーンは羊なのに人っぽく強い意志を持っていそうにみえる感じがとても印象的
羊たちの目線の高さに合ってるからかも
風景とブルーイッシュなフィルムが綺麗で、
その綺麗さが不穏でもある
やっぱり北欧ホラーは静かめな感じなのかな?
そこは結構好き
言葉が少ないし音楽も少なかった気がする
幼いというのもあるけどアダの主張があんまりなくて、アダにとっての幸せってなんだったんだろうなと考えてしまう
産みの親か育ての親か
人の欲、欲という部分は良くも悪くもらしさが出るのでおもしろい
神話や聖書に対する知識がないけど、欲の原点のような感じがして神話というものに興味が湧いた
ホラーやサスペンスは実際どうなるかというより、絶対に何か良くないことが起こるし悲劇なバッドエンドが約束されているところから始まるので、何かが起こる、という自分で自分を不安にさせながら観る、きっとそこが醍醐味
悲劇を身構えてるところがホラーをホラーたらしめてる
ただ、ボーダーコーリーを殺したことだけは許さん