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今日も彼の朝ご飯のkeinoshinのレビュー・感想・評価

今日も彼の朝ご飯(2022年製作の映画)
5.0
《あらすじ》
両親の離婚以来、食べることが一番の楽しみで癒しでもある高校2年生のウェイシン(ムーン・リー)は、ある日購買でメロンパンを買おうとするが所持金が足りず困っていたところを、後ろに並んでいた見ず知らずの先輩・ユウチェン(エリック・チョウ)に助けられる。
後日、毎日のミルクティーの差し入れの誘惑に負けて、ギタークラブ代表としてサークル発表会に1人で出場することになったウェイシンが学校の屋上でギターの練習をしていると、ユウチェンが現れる。ギターの上手なユウチェンは、ウェイシンの下手くそな演奏を聴き、発表会まで練習に付き合うことを約束し、少しずつ一緒に過ごす時間が増えていく…。

《感想》
飛行機の機内プログラムでサムネイルを見た時、「これは自分が好きなジャンル(台湾青春映画)な気がする!!」とビビビッと来たものの、日本語字幕がなく英語字幕しかないこと、主役2人のビジュアルが微妙なこと(ウェイシンは長井短とファーストサマーウイカを足して2で割ったような顔、ユウチェンにいたっては完全に瀬戸大也)、台湾青春映画も全部が全部当たりではないという過去の経験から「最後まで見れるかな…」と若干不安になりながら見始めました。
…が!結局行きと帰りの機内で3回見るくらいどハマり。(しかも3回とも泣いた)
若干のファンタジー要素とか2人の周囲の人間のエピソードとか、蛇足なのでは?って思うところも正直あるけど、ストーリーも良くて、何より舞台となった台中と屏東の緑豊かな田園風景と劇中で使われる音楽の素晴らしさたるや!久しぶりに手放しで「やっぱり台湾青春映画って最高…!」って思える作品に出会えました。

余談。主役のエリック・チョウが歌う主題歌『想知道你在想什麼』が良すぎて、Apple Musicでエリック・チョウの曲を漁ってたらすっかりファンになりました。
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