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僕と幽霊が家族になった件のkeinoshinのレビュー・感想・評価

僕と幽霊が家族になった件(2023年製作の映画)
2.5
2022年の11月に観た『我吃了那男孩一整年的早餐』で先輩(エリック・チョウ)の15年後をやってたリン・ボーホンがゲイ役で出演する&2023年の旧正月映画でNo.1ヒットという触れ込みが気になって観に行った。(ストーリーは割愛)

観客の中に台湾や香港などの中華圏の人が多かったのか、今まで観たどの映画よりも観客のリアクションが大きかった気がする。幽霊に取り憑かれたグレッグ・ハンが全裸で街に繰り出すシーンでは大爆笑が、リン・ボーホンの元カレ役でアーロンが出てきた時は黄色い歓声が上がったりしてて、若干戸惑った。
観客の反応はすごく良かったけど、個人的には「これがNo.1ヒット作ってウソだろ…?」という感想。ベースはとことんコメディなのに、同性愛に対する偏見とか家族愛とかの要素も入ってきて、テーマが散漫になったまま勢いで結末を迎えた感。いっそ完全にコメディに振り切れてくれた方がどれだけ良かったか。もうさ、同性愛要素を入れるとそれに付随して差別や偏見とかの問題も扱うの辞めにしない??

上映期間がすごく短かったから予定を無理くり調整して映画館に観に行ったら、最後の最後で「8月10日Netflixで配信開始!」って出てきてネトフリで配信されるの知ってたらわざわざ映画館まで来なかったわ!!ってイライラした思い出。

金馬獎の作品賞にノミネートされてるけど、これが作品賞獲るとかあり得ないでしょ、って思ってる。
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