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ザ・クリエイター/創造者のsoukun86のネタバレレビュー・内容・結末

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

名作にハンスジマーの音楽あり。
可能であれば是非IMAXシアターでの鑑賞をお勧めします!

人間とAIの共存とは。
この大きなテーマに真っ向と立ち向かった良作。
近未来の地球を斬新なビジュアルによる壮大な世界観で魅せる久々のSF大作。

ラストシーンにアルフィーが見せた笑顔に、この作品を観終えた皆さんは何を感じたのか、小一時間語り合いたくなりました。

家族愛、人間愛を描いた作品として、ズルいくらいの共感を感じざるを得ないストーリーが根幹にあるので、細かい演出やAIに対する雑なSF設定などはすっ飛ばして、先ず感動しましたw

アメリカに最終兵器と呼ばれるアルファ・ワンが作られた経緯が告げられ、ジョシュアがマヤに対する愛情と同じく、アルフィーにも愛を注ぎ、一緒に生命維持装置をオフし号泣するシーンでは、今までのSF作品では無かった新しい家族の形を見たかな。

その母への愛を知り、ノマド内で危険を顧みずジョシュアの為にマヤを復活させるアルフィー。
だが無情にも彼女はポッドで脱出せざるを得なく、ジョシュアとマヤの2人はノマドに残る事に。
崩壊して行くノマドの中で、最期の刹那の逢瀬で愛を確かめ合うジョシュアとマヤの姿は、人間やAIやヒューマノイドの概念を全て超越して行く程の名シーン。
もう涙無しでは語れませんね。

だが!

SF馬鹿オヤジの自分としては、やはり引っ掛かる雑なSF設定w
攻殻機動隊で言う「ゴースト」と言う概念。
最新のSFではあまり言及されないが、今作でもマヤの胎児から作られたヒューマノイドであるアルフィーのゴースト「意識」はどの様に覚醒したのか?とか、ブレインスキャンのデータをインストールされたマヤのコピーヒューマノイドはマヤと言っても過言ではないのか?とか、色々と引っ掛かる事は山程あったなw
細かく突っ込むと映画が楽しくなくなるのでこの辺でやめておこうw

しかしブレードランナー2049以後のSFでは、やはりヒューマノイドやAIが産んだ第2世代がキーパーソンになる作品が増えてきた?
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