ベビーパウダー山崎

ボトムス ~最底で最強?な私たち~のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

2.5
この20代の監督が成熟して、正面から映画を撮り出したころには俺は既に死んでいるから、どうでもいいといえば、どうでもいい。老人が撮る尖った映画に時代的な若々しさを感じることも多々あるので、作り手の年齢が最先端の表現であるという保証はない。結局は、終盤のギャグ漫画のような出鱈目な過激さを楽しめる(受け入れられる)かどうかだと思うが。
100円ショップで買ってきた粗悪品を、自分たちの(自分たちしか信用していない)センスでゴテゴテに飾り付けしているような映画。安くても手が届く距離を好み、見栄を張ればしっぺ返しをくらい、なにより嘘(偽り)を激しく嫌う。痛みも当然あるけど、ありのままの私を肯定していく表現。このあたりが「今の」学園(若者)映画の特徴。