トライベッカ映画祭にて。

取引を失敗したセールスマンが同僚の死を目にして切羽詰まり、損失補てんで足を踏み外して裏社会に堕ちていくクライムドラマ。

真面目なクリフは出会ったリッキーに裏家業に誘われる。
あれだけ真面目で乗り気じゃなかったクリフがリスク承知で引き受けちゃってヤバいことに。

「運び屋」のイーストウッドみたいに、いかにも犯罪犯さなそうな人(今回の場合は真面目なサラリーマン風の人っ)て重宝されちゃうんだろうか？

一度手を染めたらなかなか抜けられずコツをみつけて乗り切ったりすることもあるが、やっぱりそうなりますよねって話。

断るチャンスや途中で抜けるチャンスはなかったわけじゃないと思うが、力関係、後の身の安全、いろいろ考えたらもう泥沼から抜けられないだろうね。

捕まっても人生終わる、運良く逃れて生きても成果はなく危険と罪悪感がつきまとう。どっちに転んでも不幸。罪を犯さず絶望的な人生を歩むことは倫理的には正しいがそれもキツい。

真面目な男が八方塞がりで負のスパイラルに陥る話。
「ファーゴ」をもっと陰鬱にしたような感じあり。