ながみ

戦慄怪奇ワールド コワすぎ!のながみのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

いやあ…おもしろかった。
キャラも全員立ちまくっていたし、何より内容が今までのコワすぎシリーズを踏襲したような部分が見受けられて、そこからさらに新しい時代への移り変わりを感じる。
この物語は常に意志の力の話をしている。
辛いことがあっても前を向けだとか、光の方へ進むんだとか、工藤の「何度でも」の発言や、私達の祈る力だったり。
とにかく強い、意志の力を信じている物語なんだ、と思うと勇気が湧いてくる。

個人的には工藤対決の下りが好きで、悪心というのは誰にでも湧くものだが、そのたび何度でも殴りつけて戦うことこそに人としてあることの意義を見出すような力強さ。運命に逆らおう。

そして、画面の向こうの知り合いでもない人たちの幸せをひたすらに祈る時間。これは、そう、プリキュアだとかに近いと思うのだが、一生懸命他人の幸福や恐ろしい何かに打ち勝つことを祈った時間が最近あっただろうか。この時間があるのとないのとで、物語への引き込まれ方が大きく違っただろう。

しかし、市川の成長具合がすごい。強くなったな………としみじみしてしまった。

ただ個人的には、性被害についての描写があることを注意してくれたらなぁと思った。トラウマがフラッシュバックしかねない内容があり、物語の中枢なのでそうそう書くわけには行かないのもわかるが、当該シーンは当事者でない自分ですら見ていて幽霊よりも恐怖を覚えた。

続編、あるといいな…。
ながみ

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