ながみ

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りのながみのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

いやあ、面白かった!という爽快な気持ちで映画館を出られる映画。
2時間超えの長さの中で、きっちり山と谷を作ってくる。ジェットコースターに乗っているような感覚になるほど話が一転二転する様は、まさしく様々な場所をめぐり色んなシーンを体験してはダイスにより展開が変わる、TRPGの要素によるものだろう。
なにより、主人公エドガンと女戦士ホルガ、そしてエドガンの娘キーラ三人の家族の絆がいい。エドガンとホルガは決して恋仲ではなく、しかし娘を育てることや同じ困難に立ち向かう時間を共有し一つの「家族」になっている。
エドガンにとってはホルガは「家族」「姉弟」「戦友」であり、ホルガとキーラは「母と子」であり「姉と妹」、そして「友人」でもある。だからといってエドガンとホルガは妻と夫ではない。三人は家族なのだ。この温度感が何よりも素晴らしいと感じた。

随所面白かったけれど、個人的には最後、ソフィーナをガンガン地面に叩きつけるドリックが一番だったかも。これくらい殴っとけばいい?あっ起き上がる!ダメ押しで殴って投げとこう!のコンボがよかった。

また、もう一日の上映回数も減り狭いシアターの中、日曜日にぎっしりと入っている観客。自然と笑いが起き、エンドロールではほとんど誰も席を立たず、明かりがついた頃には拍手が起こる。そんないい客、いい回にめぐまれて見ることができたのも非常に幸運だった。
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