ながみ

トップガン マーヴェリックのながみのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

前作で失った相棒の息子、と歳をとり喪失を克服できない主人公の物語だったと思う。
冒頭が一作目のオマージュというか、まさにそのもので、これは長年のファンにとってはたまらないシーンだったろうなと感じた。
また、その後マーヴェリックがマッハ10に挑戦するシーン。いくら無謀でも命をかけて空を飛び、命令違反をする。彼は昔と変わっていないということを示すには十分だった。
それに、空をかける戦闘機の美しさに胸を打たれた。あれは戦闘機だけではなく、空を飛ぶという人類のロマンのかたまり、そのものとしての美しさだ。地表を巡っていく光、それがあんまりに綺麗だった。

空がなくては生きていけない男。大事な相棒を失っても、乗り越えてここまで生きてこられた男。しかし、その息子と向き合わなければならない。単に時が流しさるのではない、自身で乗りこえなくてはいけないものだ。
マーヴは命をかけてルースターを守ろうとするが、最後には対等になる。
F-14から二人が降りてきたとき私は、かつて叶わなかった光景とかつてあった光景を同時に重ね、二人の時が進んだのを深く感じた。

あと何も考えずに見ても熱くて面白かった。個人的には女性パイロットがいたのが嬉しかったな。
ながみ

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