リドスコ×歴史大作ということで前から気になっていたのを、IMAXで鑑賞。詳しくはないがだいたい知ってる人物の映画なので、何も考えずにボーっとゴージャスな画面を眺められればいいやと思って行ったら、だいたいそんな感じの映画だった。
キャスト発表の時点で、ナポレオン＝ホアキン・フェニックスは年が行きすぎな気がしたし、ジョゼフィーヌの方が年上なのにヴァネッサ・カービー全然若いじゃん…と思っていたけど、リドスコ御大はそんなの百も承知だし別に「史実」を忠実に描く気はないのだった。
ホアキン・ナポレオンは冒頭から死んだような目で、特に覇気があるでもなく、ただジョゼフィーヌにはものすごく執心している、ということだけははっきりと描かれてる。戦争のシーンの迫力はさすがに圧巻だし、絵画そのものが動いてるような絢爛豪華な歴史絵巻は大画面で見る価値あり。
しかし2023年の大河ドラマ「どうする家康」といい、動乱の時代のある意味「英雄」とされてる人を、皆のイメージに反して全然かっこよくなく描くというのは最近の傾向として非常にありなのかもしれない。戦争はかっこいいものなんかじゃないというのは、もう皆さん嫌というほど感じているでしょうから。
