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クラメルカガリのねむのレビュー・感想・評価

クラメルカガリ(2024年製作の映画)
3.7
同じ監督の「クラユカバ」を観た後、こちらを鑑賞。こちらの方が後から作られており、クオリティは安定感がある。キャラクターもより商業ベースを意識している印象。
戦前の日本っぽい架空の世界観が好みだし、ガシャガシャ動く泥臭いメカや古風なセリフ回しなど監督の好みなんだろうな~というのは(「クラユカバ」同様に)非常に伝わるので、好感が持てる。
キャラクターもそれぞれに個性が強くて良いんだけど、何と言っても60分でこのキャラ数は多かった。説明を排し、いきなり「ご存じ」的に展開されるストーリーとも相まって、話の筋が見えづらかった。「クラユカバ」よりわかりやすいかと思ったら、大して複雑な話でもない割にこっちの方が混乱した。監督の持つ世界観の一部のみを開示されている感じで、パッツン髪の軍人ぽいお姉さんとか結局何?と思ったまま終わった人も多いだろう…

物語をきれいにまとめてくれてるED曲が素晴らしくて、鑑賞後の印象を救っていると思った。原作なしのオリジナルアニメは今非常に厳しいと思う中、がんばってほしい。
ねむ

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