BROOK

DOGMAN ドッグマンのBROOKのレビュー・感想・評価

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)
4.0
鑑賞日:2024年3月8日
パンフレット:900円


”痛み”を糧にする――!


「レオン」の衝撃、再び、、、
ってことで、リュック・ベッソン監督が見事なまでの再起を遂げた作品との情報を受け、初日に行ってきましたー!

ハードルを高く上げたせいか、そこまで…というのが正直なところ(苦笑)
たしかに面白かったとは思う♪

個人的には「LUCY/ルーシー」以降の作品も好きなんだけどね。。


主人公のダグラスを演じたケイレブ・ランドリー・ジョーンズの怪演がインパクト大!
「アウトポスト」の時から気になる俳優さんではあったので、見事!
ベッソン監督の次作にも出演するとか…。


映画は、一台のトラックが検問を受けるシーンから始まります。

運転していたのはドラァグクイーンのダグラスで…身体に負傷の形跡あり。
トラックの荷台にはたくさんの犬が入っていた。


精神科医のエヴリンは捕まったダグラスから話を聞くことに。
ダグラスは壮絶な幼少期の話を静かに語り始める。

少年時代のダグラスは父親から虐待を受け、さらには兄からも疎まれていた。
母はダグラスを置いて家を出て行ってしまう。

そんな中、檻に閉じ込められていたダグラスは犬たちを”家族”だと思い、愛情を注いでいく。


一方、エヴリンはダグラスから頼まれたものを取りに”事件現場”へ。
凄惨なまでの現場を目の当たりにして驚く。

ダグラスはエヴリンに、さらに自分の生い立ちを語っていくのだった…。


物語の展開としては…
ダグラスが自分の幼少期を精神科医のエヴリンに話し、回想していく。

この辺りは、なかなか壮絶な生い立ちなので、かなり見入ってしまいました。
さすがにエディット・ピアフの歌声のシーンは吹替だろうけど…。


そして、物語が徐々に”繋がり”を見せ、ダグラスと犬たちとの”関係性”も密に描きつつ、終盤に突入していきます。

終盤はいよいよ犬たち大活躍のアクションに!!
めちゃくちゃ犬たちが賢い~♪
さらにはちょっとグロい~(汗)

ギャングたちを始末していくのは観ていて爽快!


ラストも犬たちが活躍してくれたお陰で…
結構余韻の残る結末ではあるね。

ダグラスの話を聞いたエヴリンにも”何か”残った感じでしょうか。
決意のような表情を…。



ド派手なアクション映画!という感じではなく…
ジワッと心に沁み込むような作品でした。
ベッソン監督、なかなかやりますわ。


そうそう、余談ですが…
今作のエンディングを歌っているのは、娘さんのサティーン・ベッソンでしたね。


そんなベッソン監督の次回作は「ドラキュラ」を題材にした作品になるとか。
期待しています♪
BROOK

BROOK