Donguri5656

利休のDonguri5656のネタバレレビュー・内容・結末

利休(1989年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

ホンモノ感が生み出す緊張感が全編、
ピーンと張り詰め、圧倒的。

セット、衣裳、小道具、役者の豪華充
実ぶりで、ある意味、監督の趣味と美
意識だけで構成されたプライベート
フィルムを、贅沢にも商業レベルで作り
ました、という感じ。

派手な展開や余分な説明もなく、
物や所作が語るような
削ぎ落とされた中の美は、映画自体が、
侘びの世界を体現しているかのようにも
思えるほど。

もはや今では企画自体が通らないで
あろう、なんとも贅沢な映画。

追記:wikiによれば、国宝級の品もあり、
三國連太郎も手が震えてNGを出したと
あるけど、大切に愛おしむような緊張感
となって画面全体から伝わってくるよね。
Donguri5656

Donguri5656