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サターン・ボウリングの作品紹介

サターン・ボウリングのあらすじ

寝る場所を求めて街を徘徊するアルマンのもとへ、疎遠になっていた異母兄ギヨームが父の死を告げに現れる。彼らの父はボウリング場<サターン・ボウリング>の経営者であり、狩猟を趣味とするハンターでもあった。警察官として働くギヨームは、遺産として継いだボウリング場を職も家も持たないアルマンに委ねる。だが婚外子の自分を捨てた父への怒りを抱えたアルマンは、傍若無人な経営で揉め事を起こしてばかり。そんなある日、兄弟の周囲で若い女性を狙った連続殺人事件が発生。ギヨームは事件を追うなかで、底知れぬ暴力の螺旋へと足を踏み入れていく。

サターン・ボウリングの監督

パトリシア・マズィ

原題
Saturn Bowling/Bowling Saturne
公式サイト
https://senlisfilms.jp/saturnbowling/
製作年
2022年
製作国
フランスベルギー
上映時間
114分
ジャンル
スリラー
配給会社
サンリスフィルム

『サターン・ボウリング』に投稿された感想・評価

菩薩
3.2
これに既にちゃんと配給がついて10月に一般公開されるってのが何より凄いと言うか正直余程の映画好きじゃないと絶対観ないだろうから全然勝算無いと思うけど一応ノエとかトリアー枠みたいな感じでなんとかいけそうとでも踏んだのだろうか。兄は父からボウリング場を受け継ぎ弟はそれ以外の全てを受け継いだ。兄はきっと父を心の奥底から愛していたのだろうし、それでも父の様にはなれない自分に苛立ち、かたや父と疎遠だった弟は名前から何まで父を受け継いでいる事実に抗おうとしている様に思えた。ただ弟も弟で必死に父の獣性を継承してしまう現実に抵抗しようとするが…それを開花させるには充分な環境を与えられてしまったのだからもう止める事は出来ない。真に憎むべきは有害な男性性であるとすんなり言える様な映画でも無い、むしろ何故私達はそれに抗うことが出来ないのかを真剣に考えさせる為にこの陰惨な映画は意味を持つのかもしれない、一皮剥かずとも我々は動物である。にしたって強烈なシーンがあるから鑑賞には充分注意した方がいい、つかなんでボウリング場なんだろう…。
[ネオン輝く狩人たちのボウリング場]

パトリシア・マズィ監督最新作。父親が死んだ。彼の遺した地下ボウリング場を相続した刑事のギョームは、その日暮らしで放浪中の異母弟アルマンに譲ることにした。地下ボウリング場は真っ赤なネオンライトで照らされた近未来的な、そして昼夜すら分からない底なし沼のような存在として、兄弟を絡め取る。放浪者として社会の片隅で行きてきたアルマンは、植民主義と男性優位主義をそのまま具現化したような父親のマンションも譲り受け、父親の服を着ることでその思想をも継承する。ボウリング場はハンターだった父親の仲間たちのたまり場となっていて、彼ら老人たちがバーで落としていく金が主な収入源だった。アルマンはそんな彼らの有害さを理解し毛嫌いしているにも関わらず、"一人前"として最終目的地は彼らであり、彼らと本質的に同化していく。彼はボウリング場の責任者という立場を悪用して、女性客を"狩って"いたのだ。最初の殺人については、出会いからセックス、そして突然の撲殺に至るまで詳細に描かれ、一見露悪的ともとれるほど執拗に犠牲者の血まみれの顔を映し続ける。それは犠牲者への鎮魂のようでも、彼女たちを記憶するための決意のようでもあり、少なくとも露悪的な目的だけで映しているわけではないことが分かる。一方で、ギョームは老人ハンターたちのことを理解しながら、同時に排除しようともする、良く言えば中立的な立場、悪く言えばズルい立場にあり、アルマンとは徹底的に対比されている。

老人ハンターたちは、ネット上で彼らを批判する環境活動家の若い女性スアンを毛嫌いしており、その中の一人が猟銃を持って彼女のオフィスに立て籠もる事件も起こしている。現場に急行したギョームはスアンと知り合って互いを思い合う仲になる。彼女のプロットから浮かび上がるのは、老人ハンターたちの意地の悪い有害性とストーリーのわざとらしい陳腐さだ。前者は言うまでもないが、後者に関しては批判も多い(というか受け入れがたい物語の批判の矛先をそこに向けているという印象)。問題のある弟、刑事とは相容れなさそうな仕事をしている意中の女性、やたら厳しい上司に突然やって来る未来の被害者など刑事もののクリシェが様々登場する。しかしそれは、最後になってクリシェやマズィが本作品の中で作ったリズムを敢えて外すための布石に過ぎない。"過去は反論と修正によって破壊されなければならない"というニコラス・ベル評に深く同意したのはこれが理由だろう。

ボウリング場は駐車場や入り口も含めて地下にあるため、赤いネオンライトも相まって閉塞感が凄まじい。そこにその有害さを隠しもしない老人たちや動物のようなアルマンが解き放たれる緊張感が全編を覆っている。
reb
3.2
「第6回映画批評月間 パトリシア•マズィ監督特集」上映後に監督トークあり。日仏学院で鑑賞。
父親が亡くなり、警察官のギヨームは父が遺したボウリング場の経営を、家もなく社会の底辺で生きてきた腹違いの弟アルマンに任せるが‥。

深まる兄弟の確執。
殺した動物たちの亡霊がひしめく、亡き父の家に住むことになったアルマンは、狩猟が趣味の父が残した暴力の遺産を受け継ぐこととなる。
父の残したパイソンの革ジャンを着て、女性を物色するアルマンの目は猟師の目だ。

まともに見える兄のギヨームも、警察官として暴力にどっぷり浸った生活で、連続殺人事件の捜査に行き詰まり、おかしくなっていく。

「サターン•ボウリング」の“SATURN“は悪魔の“SATAN“ではなく、子どもに裏切られることを恐れ、我が子を食べたという父親の、ギリシア神話の農耕神サトゥルヌスのことらしい。

父から受け継いだ暴力の連鎖は、地下に繋がる暗い通路の奥にあるボウリング場の赤いネオンや、ゴロゴロと響くボウリングの球の音と共に、取り返しのつかない場所まで転がり続ける。

パトリシア•マズィ監督の作品は初めてだったが、暴力という不透明で底なし沼のような深みを描いた、とても惹かれる作品だった。他の作品も観てみたい。
そして暴力と男性性という切っても切れない繋がりは、女性だからこそここまで描けたのだろう。

日本に着いたばかりだという監督は、大変だった撮影のあれこれを、たくさん熱く話して下さり、とてもチャーミングなかただった。

『サターン・ボウリング』に似ている作品

二十歳の息子

上映日:

2023年02月11日

製作国:

上映時間:

86分
3.6

あらすじ

児童養護施設等の子どもたちの自立支援団体で働く網谷勇気(40)。ゲイである勇気は、様々なマイノリティのための団体を立ち上げ、講演会なども行っている。そんな彼がある時、幼少期より児童養護施設…

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