あっちゃん

ぼくは君たちを憎まないことにしたのあっちゃんのレビュー・感想・評価

4.0
『陽だまりハウスでマラソンを』のキリアン・リートホーフ 監督が、フランスのアントワーヌ・レリスによる同名ノンフィクションを映画化したヒューマンドラマ。

2015年のパリ。ジャーナリストのアントワーヌ(原作者)は、妻のエレーヌ、息子のメルヴィルと3人で暮らしていた。11月13日の夜、同時多発テロが発生し、エレーヌはバタクラン劇場で射殺される。幼い息子を抱え哀しみに暮れるアントワーヌは、それでも「ぼくは君たち(テロリスト)を憎まないことにした」とSNSで宣言する。

辛く重いが、良い作品だった。アントワーヌが、怒りと悲しみの中で、憎しみの連鎖を避けようと苦悩する姿に胸が痛む。彼の息子さん、今は11歳ぐらいになっているはずだが、人を憎まず幸せな人生を送ってほしい。
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