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愛は銃のkeinoshinのレビュー・感想・評価

愛は銃(2023年製作の映画)
2.5
東京国際映画祭2023、2作目🎞️

サムネの写真とか予告とか見て『花蓮の夏』系統の、若者の閉塞感とか行き場のなさとかを描いたダウナー系の映画なのかと思ったら、エドワード・ヤン系だった。(エドワード・ヤン系っていうのは映像は綺麗だけどストーリーは微妙、っていうこと。)
個人的にBGMはサントラ欲しいと思うくらい良くて、映像も色彩がビビッドで台湾の良さが伝わるほどに綺麗だったんだけど、結局全編を通じて何を表現したかったのか、何を伝えたかったのかはさっぱり。難解なことこそが芸術である、っていう考え方の人向けの作品かな。

終盤に花火上がるところとか、海辺での暴力シーンとか、ところどころチャン・ツォーチの『最愛の夏』みを感じるなと思ったらチャン・ツォーチ作品出身の俳優さんが監督らしい。納得。

海の感じとか主人公の家の周辺の雰囲気とかすごく台湾東部っぽかったけど、里長のベストに新北市って書いてあって「新北市にこんな自然豊かなところあるの?!」ってびっくりした。できればクレジットで撮影場所とか載せて欲しかったな。
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