土平木艮

青春の反抗の土平木艮のネタバレレビュー・内容・結末

青春の反抗(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

●1987年に戒厳令が解除された後の台湾を舞台にした作品。

●1990年3月に起こった『野百合学生運動』の名前が作中でも出て来るので、そこ辺を用いて作られたフィクションである模様。

●1994年、大学での学生運動のお話。

●主人公は大学の美術科の新入生・季微。彼女が興味を抱く女性が魏青。そこに学生運動の中心人物で魏青の彼氏・毅光が絡んでくる。

●自分が歳を取ってしまった分、『学生運動』の部分に関しては『青臭いな』といった印象を受けた。
毅光は『男としてのメンツにこだわって、良い格好したいだけ』、魏青も『"色んな部分で"父親に反抗してるだけ』に見えてしまった。

●まっさらな状態で入学し、色々なコトに触れていった季微が、最終的に一番柔軟な思考に辿り着いた模様。さすが主人公。

●『旧態依然とした大学に抗い、でも失敗した学生運動の様子』を見せながら、一方で『紆余曲折ありながら成就する季微と魏青の恋』を描いている。
『凝り固まった価値観からの脱却』『芸術も自分の感情も、もっと自由で良いでしょ』ってコトを訴えている模様。





●この日観た『12日の殺人』『青春の反抗』、2本とも『凝り固まった価値観からの脱却』がテーマだった模様。
土平木艮

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