きねぼっち

唐獅子仮面/LION-GIRLのきねぼっちのネタバレレビュー・内容・結末

唐獅子仮面/LION-GIRL(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

永井豪原案の映画だと!?
たまらねえ、血が騒ぐぜ、このきねぼっち様の血がよ!!

で、なんか見せたいものが多すぎてストーリーがグダってる印象だけど、主人公が若い女の子っぽい無邪気さとかわいさを発散していて、魅力的だったな!
あとバンバン脱いでてエロい!!

のっけからサウナで複数の男女が全裸で林立、しかも主人公も当然のようにヌードというショッキングピンクなスタート、製作サイドの気合がすごい!
モザイクやボカシがないからオッサンのアレがもろ出しになってるし、さすがに女性の股間は多少CGで消してるけど、おっぱいが容赦なくぷりんぷりん揺れてて、思わず茫然。

舞台設定でも「99.9%が滅亡」など、一応数字が提示されるんだが、いずれもキリがいいだけの数で、超適当。

このように、本作の特色としてはやたらと細部の説明がナレーションやテロップで挿入されるけど、それが状況やストーリーの解説に一切貢献していないため、逆に余計な情報を増やしてしまい、一層内容を混とんとさせている。

また演出も独特というか、妙な間やショットのつながりがあるよね・・・敵のハゲが部下から殉職した隊員の報告を受けたとき、横顔が写り、次に正面から写るシーンとか・・・いちいち切り替える必要ある? みたいな疑問がちょっと沸いたかな・・・そういうまどろっこしい箇所がちょいちょいあったんだよね・・・車両の爆破シーンを違う角度から撮ったのを繰り返すのもな・・・あと、全体的にセリフが長いよな・・・

しかし、永井豪オマ~ジュが多かったのは好感!
世界が、関東平野のみとなっているのはバイオレンスジャックをほうふつとさせるし、敵のハゲがゴツい鎧をまとってるのもスラムキングっぽいよね。
特にクライマックスではオマ~ジュがさらに加速、セリフがデビルマンの対ジンメン戦から引用されてたり、あしゅら男爵みたいの出てきたり、やりたい放題。

とはいえ「生まれてこなきゃよかったギャア!」といったジョージ秋山のアシュラみたいな思想だったり、また政治批判やコロナショックといった現代社会を反映したテーマも盛り込まれている。
永井豪の作風って異常に残虐だったりするけど、基本は陽性で「生まれたからには誰にでも生きる権利がある!」と言う思想だから、それに慣れてる身としてはちょっと違和感。

ストーリーもなんか複雑で、もっと主人公を中心に据えた一直線な感じにならんかったんかな。

でも、キャラクターはみんなヴィジュアルも印象的で、すごくよかったな~。
音楽も80年代シンセロックっぽくて、なつかしさに悶絶!

内容的には低予算感が強すぎたけど、今の時代にこういうクセの強い作品を作るという意欲に感服するとともに、トリ・グリフィスがかわいかったので点多!!!
きねぼっち

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