きねぼっち

ARGYLLE/アーガイルのきねぼっちのネタバレレビュー・内容・結末

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

まーフツーに面白かったけど、おっさんずラブっぽさのチラ見せや、キャンプ様式なルックなどの腐女子をターゲットにしてる感じがすごかったな!
観客もほとんど女性ばかりでビックリ!!

予告では前面に押し出されていたネコだけど、本編では完全に添え物だったね~・・・てっきり、あのネコは天才でスパイ組織のボスだが、主人公を隠れ蓑にしている・・・と勝手に想像してたが全然違った!
とはいえ、アルフィーが主人公の「良心」の象徴となってる設定は一応機能してたからOKかな。

にしても、わざとやってるんだろうけど、小柄で瘦身のサム・ロックウェルと長身で固太りのブライス・ダラス・ハワードのコンビで、強い女性をフィーチャーしているのは、監督も売り込み戦略にたけているな、と勝手に衝撃。

なんかマシュー・ヴォーン監督って、アクションの特色で客を狙い撃ちする方針をとっているのかな?

幼女が無慈悲な戦闘で多数の大人を葬るというミスマッチでオタク受けしたキックアス、往年のスタイリッシュなスパイものに精彩に富んだアクションを持ち込み、オールドファンやアクション好きの若者を集客したキングスマン、今回はもとは作家でも実はがっちりたくましい強く美しい女性のド派手かつ優美な戦闘で女性人気をかっさらっている(はず)。

それゆえ、女性主人公が本作の魅力のすべてを担っているといっても過言ではない・・・序盤の冴えない文科系まるだしのイモねえちゃん的な装いも、ジーンズがぱっつんぱっつんになってたのが気になったけど、おぼこくてよかったし、ビシッとメイクしてからは、なんか体がごついので、美人というよりは「りんごちゃん」を想起してしまった・・・だからカラフル煙幕バトルも、キャンプ様式的はで派手さと勝手に解釈。
オイルスケートの滑り方も、フィギアっていうより、ホッケーやん。

主人公がスゴ腕の破壊工作員とわかるまでがちょっとだれたけど、そこからの盛り返しがなかなか良かったと思う!
主人公を操るオルゴールって、キカイダーのギルの笛みたいだったのも懐かしかった!


2024/03/12追記

記憶をなくしたスパイっていう作品、なんか昔にもあったような気がしてたけど、ロングキスグッドナイトでしたわ! ジーナ・デイヴィスが出てるやつ。今調べたらサミュエル・L・ジャクソンも出てた。
見た当時はそんな面白かった覚えないけど、もう一度見たい!

それはそれとして、元諜報員でスパイ作家になった人が挙げられていたけど、サマセット・モームもアシェンデンを書いているから仲間に入れてもいいかもな。
フレデリック・フォーサイスは作家になってからスパイ活動したとか、アフリカでクーデタを計画したとか、イギリスの作家はめちゃくちゃな奴多いな!
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