久しぶりに観た。初めて観た時は3.11の年だから、2012年だったと思うんだけど、その時は、ネットのデマに「大衆」が混乱に陥る様が妙にリアルで、映画のウイルスそのものの被害以上の人間の恐怖が生み出す被害や混乱の大きさに、3.11との共通点を感じたことが記憶に新しい。
今回の新型コロナウィルスはこの映画で描かれるウィルスほどの毒性を持たないためか、幸いこの映画ほどのパニックに世界が陥ってるようには見えないが、それでもソダーバーグ特有のドキュメンタリータッチな演出も相まって、妙な生々しさを感じるシーンや展開、人間の機微が胸をざわつかせる。