蒼(25)が公園のベンチに座わっていると、“スッ”とグータッチで挨拶してくる謎の男(76)。蒼は無言で席を譲りそそくさと離れようとした時、『これからやりたいこと』が書かれたメモを拾う。「それは俺のだ」とメモを奪い取る老人。そして「『ジョー』と書かれたバスケットボールを見なかったか?」」と声を掛けるが、関わりたくない蒼はその場から立去るのだった。アパートに戻ると大家の息子・太一(8)がバスケットボールで遊んでいた。そのボールには『Joe』の文字が。蒼がバスケットボールを返しにいくと、そこに「財布でも拾ってくれた人には礼をするもの。お礼に、俺がやり遂げるところを見せてやろう」と現れたジョーの目論見に巻き込まれてしまう。一つひとつかろうじて達成し、ジョーのリストにチェックが入っていく中、「お前にはやりたいことはないのか? 一緒にリストを叶えてやる」と言われるが、何も思い浮かんでこない蒼。ジョーとの交流の中で自分の中に前向きな心が芽生え始める蒼。「リストを叶える時間」は蒼にとってもかけがえのない居場所になっていくが・・・。
家族を亡くし、死を受け入れられない少年と、火葬場でたった一人死と向き合い続けている老人が出会う。川凪ぐ火葬場で、少年と老人はお互いの境遇を重ね合わせていき、死という事実に向き合い始める。少…
>>続きを読む墨絵アニメーションが紡ぎだす城と茶室の精神世界。 戦国時代、多くの命が失われた。城の設計者は、武士が人間性を取り戻す場所として茶室の可能性を見出す。築城に付随する合理的設計と、合理性だけで…
>>続きを読むーー18歳、6月、帰り道。 雨の放課後。 慣れないながら、校門で光一を待ち伏せる夏美。 渡したい物があったのに、後輩から貰ったか知らないけど、そんな立派な花束持ってたら渡せないじゃん……。…
>>続きを読む死んだ父親の借金を背負い、古アパートが建つ祖父の土地を売ろうとした僕。理不尽な仕事から逃れようと突発的に会社を辞めてしまった後輩。フリーの仕事もままならず、結婚でその不安を解消しようとする…
>>続きを読む自分の子供は普通とは違うと気づいた父親。周りの人々から好奇の目で見られるのを避け、隠れるように暮らしていた。しかし、ある日息子が普通ではないことがみんなに知られてしまう。困惑した父親だった…
>>続きを読むある日、川辺を歩いていた哲郎は、水際に倒れていた青年を見つけ、自宅で介抱する。一人やもめの哲郎の家で、彼は「シンイチ」と名乗る。やがて哲郎は自らが経営する木工所にシンイチを連れて行き、技術…
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