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テルマ&ルイーズ 4Kのsnatchのネタバレレビュー・内容・結末

テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

最後、大粒の涙がこぼれた
若い時に観た爽快感とはまた違った
「このまま行って」「本当の自分になれたのよ」
キス、手を握り、飛ぶ、ポラロイド写真、2人を見てきたこの旅
また涙

印象的なシーンが幾つかあった
文無しになって投げやりになっているルイーズを、砂埃しかないこの土地から一生外に出ることはなかったような老婆2人がガラス窓越しに見て、微かに微笑むところ。ルイーズは、自分が見られているのを見てホコリだらけの顔に口紅をひこうとするが投げ捨てる。もう自分の色のままでいい。2人がどんどん素になっていく感じが好き。性差を超越して自分になっていく

そのすぐ後に、テルマの家で張り込みしているウィリアム王子そっくりの刑事が、テルマのモラハラ夫に「電話が掛かってきたら優しく対応を」の次のセリフ『女はほだされるから』と言うところで、私たち女に火がつく🔥お前ら全員カス脳みそだぞ👊

「生きていたいか死にたいか自分で決めろって」ハーヴェイ・カイテル刑事に言われますが、それってここで自首して捕まったら、性被害を受けっ放しの死んだ心のまま生きていく、何年も何十年も。それを知らない世間から笑い者にされるくらいなら刑務所入るくらいなら、私たちの誇りを持ったまま止める! だよねー‼︎
でも、こんな世界がおかしい
女性脚本家が送るメッセージはゲスなトラック野郎に言うセリフ「母親とか姉妹、奥さんが同じ目に遭ったら」に尽きる

14から付き合って18で結婚、男は夫しか知らなく、夫は妻以外と浮気できるって、気味が悪い世界。テルマがブラピとやって「初めてあの良さがわかったわよ」ルイーズも喜ぶ「よかった。おめでとう! うれしいわ!」「やっと本当のセックスの味を」 初めて自分も同等に立ったセックスで快感と満足を得る。もう夫の性欲処理器じゃない

ふと考えてみると私の父と夫は、母や私や娘に女だからとか主婦だからとか母親だからとか一度も言ったことがない。私と言えば、父親なんだからちゃんとしてとか言っちゃった記憶が…😓

男たちは酷いキャラクターで揃えて⇦演じた方たちもトコトン役になりきっていた👏ハーヴェイ・カイテルだけがファンタジックな天使で浮いている👼当時は、こんな極端な設定にして印象づけたのかもしれない
二度と口にしないでと繰り返していたルイーズ
テルマとルイーズに見せてあげたい
少しはマシになった2024年の今を

真っ直ぐに抜けていくフォードのサンダーバードのブルー 空も風も自由なアメリカの原野 ハンス・ジマーの音楽🤩
私の1番好きなリドスコ映画「エイリアン」に並んだ🤩
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