娘の親権と大一番の大勝負が目の前の天秤にかけられた男・オクタビオは、娘の親権を護るために試合を放棄する。
しかし、試合を投げ出されると不都合のある裏社会の厄介者達がオクタビオの行手を阻む...
60分で大事な試合を蹴って、娘の誕生日へたどり着け！でないと娘には会わせない！！...？？ってこんなヒステリックな脅迫を受けることがあるのか？？
導入はめちゃくちゃだが、アクションは一流、ボクシング・総合格闘技主流のアクションが凄く小気味良いテンポで打撃を放ってくれるので気持ちいいアクションを観れた。
特にブローからのストレートへ移る動きと本物級のステップが実にアクションを盛り立ててくれる。
主人公と周囲のキャラクターも一貫していて良い味を出していたし、60分(絶対8時間くらい経っている)の中で場面転換が思いの外あるし、テンポもスピード感があって良い。
ラストのマッチアップなんかは絶対あり得ないんだけども、ただただアツくてサクッと観れる作品にしては満足度が高いし、様々なドラマが薄くとも折り重なっているのが凄い。
ネトフリ限定作品を久々に観たけども、やっぱり規模感や舞台に合わない綺麗すぎる撮影とエキストラの数の微妙さが「ザ・ネトフリ感」を演出していた。
ただ、今作に関しては「ザ・ネトフリ感」が逆に作品に味を出していて良かった気も。
気になっていれば取り敢えず観てみるのはアリな1作。
