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空飛ぶゆうれい船のhideharuのレビュー・感想・評価

空飛ぶゆうれい船(1969年製作の映画)
2.7
2022.01.15レンタルDVDで再見。

GEOの宅配レンタルで借りましたがいつも貸し出し中でやっと借りれた。

♫ゴックリゴックリコンとBOAジュース♬

本作も子供の頃はよく休みの時に放送されてましたね。上は劇中のコマーシャルのフレーズですが本作の放送の翌日に学校に行くと誰か彼かがこのフレーズを口ずさんでたものです。
このBOAジュースは中毒性があり飲み過ぎると骨も残さずに溶けてしまうという恐ろしい副作用があって人間がブクブクと泡のように溶けていくのは小さいお子さんにはトラウマになるかも。

東映まんがまつり用に製作されたはずだと思います。なので60分と中途半端な長さですので説明不足ではありますが一応原作者として「仮面ライダー」なんかの石ノ森章太郎氏の名前があるので原作コミックなどあるのでしょうか?
あれば読んでみたいです。

ゆうれい船が各地で輸送船を襲い沈没させている事件が相次ぐ中で隼人の住む街にゆうれい船の手先であるゴーレムという巨大ロボが現れて破壊の限りを尽くします。この事件のせいで隼人の両親は亡くなりますが父親が息を引き取る前に「お前は本当の息子ではない」と告白され隼人の心は多分ズタボロ。

しかし本当の敵は別にいて、更にその敵さえも世界的な悪BOAに操られていたらしい。しかしBOAについての詳しい説明がない上にクライマックスのBOAの正体らしきものには「ええっ?」って思います。

ゆうれい船を子供2人が操縦して敵の本拠地に向かうとかマジであり得ないんですが、もっと驚くのが自爆覚悟ってのも戦後からそう月日の経っていない時代ならではの感覚なのかな。

説明不足に唐突な展開で今ではこんな映画が劇場公開されるなんてことはないでしょうが古き良き時代の子供の楽しみだったと理解して見るのが良いと思います。

隼人少年の声を悟空こと野沢雅子が当てていて本当に彼女はこの世界では大御所だなって思うし、今でも現役なのは素晴らしいことだと感心します。
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