『アメリカン・ユートピア』からデヴィッド・バーンをちゃんと知った人間としては、約40年前からこれをやってたかと驚いたし、ライブ演出にしても音楽性にしても、なるほど、後進への影響の大きさは感じられた。浮かんだのはYMO、ナゴム、サカナクション。
テイラーやビヨンセのライブフィルムを観た後だと、真逆のようでありながら重なる点もあり、その影響範囲の広さを実感。コロナ禍以前のライブを知らないティーンが見たら、その演出の多さや会場の踊りっぷりに驚くのではないか。サービスデーなら安価で観れるので、音楽好きの若者こそ体感して欲しい。
歌詞は日本語字幕が出るのも有り難い。歌詞は文字面では意味が分からない文章は無いが、詩的で、踊りやすい音楽との組み合わせが絶妙。デヴィッド・バーンは独特のキモカッコ良さで、バンドメンバーも80年代当時にして多種多様。ダンスも簡単に見えて難易度高めで、表情や動きも含めて演劇的で面白い。
