【✨第64回 chi-masa鑑賞会✨】

久しぶりにNetflixに加入しました✌️
アプリの問題なのかな、主要サブスクの中でNetflixの発色が一番美しいような気がする。気のせいかな。

グレッグ・ジャーディン監督・脚本による、Netflixオリジナルの人狼ゲーム系ホラー。(R16+)


婚前パーティに疎遠になっていた友人が心と身体が入れ替わる謎のゲームを持ち込む――。


主要人物は8名。
これくらいの人数がベストだというのは理解出来るけど、テンポの速い展開と、早口な会話が相まって、もう、誰が誰なのかサッパリ。
これはちぃちゃん大ピンチw

『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』のアリシアこと、アリシア・デブナム＝ケアリーが演じたニッキだけスッと入ってきた。


ありそうでなかったこういうシチュエーション。
人間の真理を炙り出すという意味においては、もってこいの環境ではあるんだけど、もう少し、それぞれの人物を深掘りする時間があれば、推理の幅が広がってさらに楽しめたんじゃないかな。
ヒントとか考察する余地があまりにも少なくて。


最後のエピローグには唸らされたし、実際のゲームのように楽しめるので、誰が誰なのかを推理考察したうえで、最後に答え合わせをするのも面白い。

次回は、お爺ちゃんお婆ちゃんがゆっくり喋るスローテンポな『ジッジインサイド』でお願いしたい（笑）


ちぃちゃん、今回もお付き合いありがとう🙇✨
最初は誰が誰なのか理解するのに苦労したけど、後半は誰が誰なのかを推理するのが楽しかった😊

• #chi-masa鑑賞会
• #Netflixオリジナル

『その身体の中にいるのは──本当に“あなた”ですか？』

閉ざされた館で開かれる、友人たちの再会パーティ。そこへ持ち込まれたのは、なんと人格を入れ替えることができるという謎の装置でした。

この一見突飛な設定が、本作の物語を強烈に引き込むフックになっています。しかし本作の魅力は、奇抜なアイデアだけに留まりません。

ミステリーのように観る者を惑わせながら進行するストーリーテリング、息を呑むようなスリラー的演出、そして「本当の自分とは何か？」という深い問いかけ──。娯楽性とテーマ性を高い次元で両立させた、知的かつ刺激的な作品に仕上がっています。




※以下ネタバレを含みます。未見の方はご注意ください。






























物語が進むにつれて、中身の入れ替わりによって現れる“本音”や“欲望”が徐々に露わになっていきます。見た目は変わらず親しい友人のままなのに、内面がまるで別人であるという違和感。この不穏さが、じわじわと人間関係を崩壊させていく展開は、心理スリラーとして非常に秀逸です。

この構造が巧みに機能しているのは、「誰が誰なのか」というミステリー的な仕掛けに加えて、俳優たちが“中身の異なる別人格”を演じるという演技の妙があるからです。観る者は登場人物の言動や視線、ちょっとした癖から「今この身体の中にいるのは誰か？」を見極めようとし続けることになります。そのプロセスを通じて、「他人をどう見ているのか」「自分とは何によって形づくられているのか」といった哲学的なテーマが、じわじわと浮かび上がってきます。

さらに、「もし自分が誰かになれたら？」という変身願望にも本作は鋭く切り込んでいきます。これは誰もが一度は思い描いたことのあるファンタジーですが、作中ではそれが夢のような自由ではなく、むしろ危うく、時に取り返しのつかない代償を伴う体験として描かれています。他人の身体を借りて暴走する者、自分の内面に潜んでいた衝動が露出してしまう者──。中身が入れ替わることで現れる“もうひとりの自分”は、しばしば恐ろしく破滅的です。

とりわけ印象的なのは、「見た目」と「中身」のズレが生む違和感です。見慣れた顔の中に、知らない意識がいるという状況。それは、日常の中で私たちがふと感じる「この人、本当はどういう人なんだろう？」という不信感や距離感と地続きです。外見に安心して本質を見誤る──本作はそうした人間関係の脆さや欺瞞を、極端な状況を通してあぶり出していきます。

このように本作は、人間の欲望と欺瞞、そしてアイデンティティの不確かさを浮き彫りにする、鋭利な装置のような映画です。視覚演出・構成・脚本のすべてに緻密な計算がなされており、観終わったあとも、観る者の中に強烈な問いを残します。

「この人は、本当に“この人”なのか？」
「自分は、本当に“自分”なのか？」

その答えは、映画の外でこそ、じっくり考えるべきなのかもしれません。

面白いけど誰が誰か覚えられない

6人くらいの同級生が体の交換ごっこをする話