liam

めまいのliamのレビュー・感想・評価

めまい(1958年製作の映画)
3.6

監督は「間違えられた男」のアルフレッド・ヒッチコック。出演は「夜の道」のジェームズ・ステュアート、「女ひとり」のキム・ノヴァク、「魅せられて」のバーバラ・ベル・ゲデス、「ロック・ハンターはそれを我慢できるか?」のヘンリー・ジョーンズなど。

かつて同僚を転落死させてしまったトラウマから極度の高所恐怖症を患う元刑事ジョン(ジェームズ・スチュワート)の前に、ある日旧友が現れる。昼間から夢遊病者のように不可解な行動を取る旧友の妻マドレイヌ(キム・ノヴァク)の調査を依頼され、ジョンは早速彼女の尾行を始める。そんなある日、彼の目前でマドレイヌは海に身を投げてしまう。

名作中の名作映画。これは初めて観る作品。

序盤はオカルト感丸出しの展開が進むんだけど、徐々にサスペンス感が増していく。
徐々に事の真相が分かっていく様子が観ていて面白い。

有名なめまいショットと言われている、高所恐怖症の人から見た映像を表現しているショットも見ることができて良かった。
そのショットができた秘話も見たけれど、ヒッチコックは本当に凄いなと唸らされた。

ジョンがマドレイヌの姿を追って、似ている女をマドレイヌにする姿は狂気を感じた。またその裏にも色々あるから、それを知っているとなんとも奇妙な展開。笑

真相を明かすのを中盤にもってくる手法は本当に凄い。誰もが最後に持ってきそうな展開を、あえて途中にできるからこそヒッチコックは凄いんだろう。

時代が経っても色あせない映画。
liam

liam