見せてやる、極上の地獄を。

押切蓮介による同名漫画を、白石晃士監督、南出凌嘉主演により映像化したホラー。
中古物件に引っ越した一家に巻き起こる不可解な出来事を描く。
原作は未読。
主人公となる中学生・神木則雄を南出、同級生の住田奈緒を近藤華、則雄の父を梶原善、母を占部房子、祖父をきたろう、祖母を根岸季衣、姉を森田想、弟を猪股怜生が演じており、神木一家を中心にして物語は展開。
冒頭、引きこもりとなっている少女が登場、その後十年後となり、神木一家が念願のマイホームとして手に入れた郊外にある中古ながら大きな一軒家に転居してきたものの、家族が一人ずつ怪死してしまうという流れとなるが、引越してきた日に蕎麦を食べる所謂「引越し蕎麦」の様子が映し出されており、これはやはり洋画では登場しないであろうシーンであることから、本作品はJホラーなんだという監督の気概が感じられたところ。
そして、中盤までは、その期待どおりにJホラー特有の家族文化に、薄暗い部屋、霊的な怖さといったジメジメした雰囲気が続くのだが、それだけでは終わらず、ある人物に変化が訪れたところから一点、笑いあり、アクションあり、そして恋愛模様ありといった痛快なエンタメ・ホラーに舵を切っていく鮮やかさは、完全に予想を覆されたところ。
クルマ好きの視点からすると、祖母が一家のクルマである日産・セレナを運転するシーンがあり、シートベルトを装着していないという残念な感じだったのだが、明らかにクルマが動いていなかったため、目くじらを立てるほどのものではなかった次第。
前述のように、原作の漫画が未読だったのはもちろんのこと、予告編や公式サイトを始めとした予備知識もほぼなしで観たため、作風の振れ幅に度肝を抜かれ、爽快感すら感じるホラーに仕上がっており、石川淳一監督『変な家』よりも遥かに変な家だったとともに、主演は南出なのだが、根岸とサユリを演じた吉本興業所属の久保遙を何気に優勝とし、色んな意味でスクリーン案件だったロックな快作。

考えろ、考えることを止めるな！

見たで。
映画化の話題が出てから原作を読み始め幽霊以上にキャラが強烈な人間を描かせたらこの人以上にキレがある人ってなかなかいないと思ってる白石晃士監督とかなり相性が良いぞと期待してました。結果的には期待以上の事をやり倒してくれました。

本作は間違いなく今年ベスト!そしてここ10年で最高のJホラー。最怖の怨霊サユリに幸福な家族が飲み込まれる恐怖の前半からずっと引き込まれたけど白石監督らしい全く別ベクトルの笑いで始まる中盤への緩急が凄まじい。覚醒ばあちゃんによる復讐の行く末に確かな生きる力と強い希望を感じるエンタメ作品でした！

中盤に差し掛かる所で画角的に今から絶対おぞましい事が起きるのがわかる場面があって手汗いっぱいになりつつ心の中で「嫌や嫌や」って言いながらみてたけどその後の世界観の空気が余りにもガラって変わりすぎてガチで大笑いした。所々で原作改変されてる部分にはもう少しここはじっくり見たかったなって所はあったんだけどそれをパワー映画の破壊力でゴリ押す作風の勢いにガッツリ心を捕まれ最後まで楽しんで見ました。

自分が入ったシアターは限りなく満員御礼に近くて予想してたよりもずっと注目度合いが高いんだなって思いました。何れにしてもJホラーの新しい時代を感じる事ができる作品でもあると思う。全国のホラーファンの皆さん、「サユリ」は劇場で見る事を真剣にオススメします。

オススメホラー映画。
怖いから見に行かないなんて決めないで、とりあえず見に行って❗

いつも お決まりストーリーのホラー映画みるぞ～と構えてました。

ポスター（チラシ）の男の子とお婆さん、奥に少女の影・・・・・
ポスター見ただけでは、少年vsお婆さん悪霊？と思いきや 言い感じに裏切られた。思い込みはいけませんねっ(笑)

確かに出だし、
ホラーらしい ひと家族の中に必ずっていいほど1人…2人
『ここ…なんか嫌な感じ』と言い出す とか、
家族の1人が1つの箇所をじ～っと見つめる とか、
ボケたお婆さんが、誰も居ない方向みて、
『なに笑っとる❗（怒り気味に）』いきなり発言とか・・・・・
ホラーあるあるのスタートで、今回も先の見えるホラー映画だろうなっ(笑)と思いきや❗

違う違う ぜんぜん違う❕新 ホラー ジャンル かもっ。

喜怒哀楽+怖！？！？！？！

後半の家族の生き残りお婆さんのテンション（なんか実際映画で流れてませんが、個人的感、映画２０世紀少年の曲の様なテンションで『お前らイクゾっ！』的なキャラ変）が、笑うシーンではないですが 笑えますぅ～し、前半の家族全員が引っ越し 初の一軒家に喜び 新しい生活にワクワク、その後に恐怖や悲しみ・・・とテンション上がって 下がってときて・・・後半・・・映画ロッキー！？ベストキッド！？的なホラーどこ行った？？流れは、今までにない切り替わり(笑)
これは予想を裏切られた(笑)

主役の言葉（生き残り2人の悪霊退散させる時の言葉 放送禁止用語）も笑えます。
テレビでは上映出来ないであろう 中学生の思い付きそうな発想の下ネタ(笑)。
ここで書くことも躊躇の言葉。
この言葉言う時、マジに真剣に悪霊に向かって言うんですよ(笑)。
これも予想を裏切られた(笑)。

『元気ハツラツ お○◯○ま○○ん』

終わりは、キレイにスッキリ終わりなので、日本ホラーあるあるの次に続く怖いものではないです。

個人的後を引くものと言えば、サユリちゃんの幼い頃の残酷な父親からの・・・と、母親の見て見ぬふり・・・・・同情する。悪霊にもなるさっ。

ストーリー、
７人家族が広い一軒家にお引っ越し。
初日から怪奇現象・・・1人、1人家族が悪霊に襲われ亡くなっていく。
生き残る お婆さんと長男。
2人の反撃が始まる❗
弱さを見せると漬け込まれ餌食になる❗
笑え❗・・・・・ザックリ前半ストーリーです。