二匹の用心棒の作品情報・感想・評価

二匹の用心棒1968年製作の映画)

製作国:

上映時間:81分

3.6

「二匹の用心棒」に投稿された感想・評価

isopie

isopieの感想・評価

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特集/映画監督 三隅研次

長谷川伸の原作「関の弥太ッぺ」を忘れて、軽いタッチの股旅ものとして楽しめる。

もともとは市川雷蔵主演の予定だったが体調不良により降板。同じ年の池広一夫監督『ひとり狼』と好対称の長門勇との掛け合いも、雷蔵なら、とは言うまい。

本郷功次郎の渡世人の一本気のキャラは翌年の『東海道お化け道中』(安田公義、黒田義之)につながり、長門勇とのコンビはやはり翌年の『用心棒兇状旅』(井上昭)で再演される。
本作の当初の主演は市川雷蔵であり、クランクイン後10日ほど撮影を行ったが、直腸癌腫のために途中で降板、脚本の改稿を経て主演本郷功次郎で撮り直しが行われた。『関の弥太っぺ』のリメイク作品でありながら、主題部分に大幅な変奏が認められるのはその影響が大きい。悪い映画ではないが、映画全体にどこか浮足立った感覚が拭えないのは、自他ともに認めるライバル中村錦之助の代表作に対抗するために並々ならぬ気合を入れて撮影に臨んでいた雷蔵を失った現場の動揺をキャメラが捉えてしまっているからだろう。