寿都

ゴスフォード・パークの寿都のレビュー・感想・評価

ゴスフォード・パーク(2001年製作の映画)
4.7
淡々と綿密に、当時の貴族と使用人はこんな感じですよと描かれ、ドラマティックな盛り上がりが薄く、序盤は人物名と相関図がちんぷんかんぷんであった。にもかかわらず飽きずに楽しめた。

要であるはずの殺人事件も盛り上がり切らず何だこりゃで独特、とことん暖かみのない下衆な貴族たちの人間関係が清々しい。上流階級の暮らしぶりや風俗、その舞台裏である使用人たちの世界を同時に観られるのはこの上なく楽しい。ダウントンアビーが流行るのも当然。
その点で「コックと泥棒、その妻と愛人」も最高だった、偶然にもヘレン・ミレン(若いときの、驚くほど美しい!!)つながりだし。
調理と食事と飲み物に関する描写が好きだな。紅茶&スコーン、トマトジュース&セロリに特に垂涎した。
寿都

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