寿都

痴人の愛の寿都のネタバレレビュー・内容・結末

痴人の愛(1934年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

of human bondage
そこまでしたのなら、最期まで面倒みてやれよ…。最後だけかっこ悪かったぞフィリップ。しかし「それで結構!」といわんばかりの境地に達したフィリップなのであった。
風と共に去りぬのアシュレイ(レスリー・ハワード)でしたか!なるほど、独特。
1930年代の繊細男子キャラは幻想的、耽美的でとても好きだ。

ミルドレッドの死を見届けるのは耐えられなかったのでしょうか。ミルドレッドがフィリップに与えることのできた唯一にして最大の愛は、自分が死に、彼を解放することだったのでしょう(本人はそんなつもりなさそうだけど)

黒蘭の女に続き観て、「ベティデイヴィスの振り見て我が振り直せ」の格言を自分に言い聞かせるのと同時に、憧れや解放も感じるのです。90年前の女性像に対しこんな風に思うなんて、100年程度じゃ人間の変化は誤差程度なんですね(こと恋愛に関してはとくに)
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