樽の中のディオゲネス

フロム・ダスク・ティル・ドーンの樽の中のディオゲネスのレビュー・感想・評価

5.0
 タランティーノの足フェチが本領発揮し、もはや犯罪的な行為をいとも容易くやってのけます。そう、彼の役どころは小児性愛者です。彼の兄貴はジョージ・クルーニーで、腕のいい強盗犯。カッコいい兄貴と、ボロの弟という対比。だいいち、あのタランティーノのメガネは何なのだろう。
 彼らが出会うもう一人の主役は、ハーヴェイ・カイテル。そして、やっぱり、「マチェーテ」ヘンタイおじさんも登場しています。「デスペラード」のヒロインも出ているし、キャストがとても豪華ですね。
 これだけでも、本作は最高に面白い作品なのだと、当然お分かりいただけると思いますが、さらなるオモシロポイントがあります。それは、脚本がタランティーノ先生だということ。こんな役をやっている人が、脚本を書いているのかと信じられませんが、訳の分からない兄弟の会話は、たしかに「タランティーノ節」ですね。それから、車のトランクの中からの撮影とか、二人同時の拳銃発射とか、あれはタランティーノ先生のアイデアでしょうね。