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太平洋奇跡の作戦 キスカのreifのレビュー・感想・評価

太平洋奇跡の作戦 キスカ(1965年製作の映画)
3.5
大日本帝国海軍のダンケルクだ! そもそも南方戦線以外に北方戦線があったことを知らない、自国に対して無知で興味がない態度を反省する。南でも北でも玉砕=全滅しまくるんですね、恐ろしいわ大日本帝国のメンタリティ。人の命が軽い。その軽さが、兵隊さんたちの明るさになっている。そう、必死の撤退作戦であるのに軍人たちはもう生き残ることを諦め、明るい。「戦争を知っている世代」が作った戦争映画は軽やかで明るいんですよね。そして一人の無名の天才司令官(三船敏郎)。部下の言うこと全然聞かない。無口に全責任を負い、重大な決定をする。こういう人がいる場所で奇跡が起きるんだな。隠密というか忍者というか、そういう作戦です。わたしたちが「惨めでどうしようもない敗戦」と思い込む中に生きていた生き残った人の話。音楽は團伊玖磨で、鉄腕アトムに聞こえて仕方がない。勇ましい
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