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チャンスのgenarowlandsのレビュー・感想・評価

チャンス(1979年製作の映画)
4.1
2回目です。
忘れていたと思ったら全部覚えていた、そのくらい印象的な作品です。

子供の頃からある家の庭師として働いていた初老のチャンス。主が亡くなり、初めて家の外に出ます。テレビでしか見たことのなかった世界で出会う人たちは、チャンスの率直で純粋で謙虚な姿勢に魅了され、深遠な言葉に哲学的意味を見出だします。

でも、コメディなんです。大統領候補にまでなってしまうのです。

チャンスは庭の世界しか知らないので、庭のことだけ話します。

人はそれを隠喩としてとらえ、また、世離れした、紳士然とした、自然な姿に心地好さを感じていきます。

アイロニーなんだけど、勝手にチャンスを偶像化して崇め、みんながハッピーになっていく。

一つの世界でそれだけに生きてきて極め、自分の哲学をもつ。素晴らしいと思います。

エンディングが素敵です。

昔読んだ本で、タイトルがうろ覚えなのですが、「ゾマーさんのこと」違ったかな。読後感と似ていました。

私も植物や庭が好きなので、チャンスの言葉がメタファーに感じました。
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