risa

CURE キュアのrisaのネタバレレビュー・内容・結末

CURE キュア(1997年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

BGMがないことで引き立つリアリティと緊張感。誇張しない演技と無駄のない編集で秀逸なストーリーを最大限に表現している。間宮の不自然なほどの無垢な少年らしい声色が彼の内面の残忍さを引き立てる。
間宮の記憶障害(のフリ?)により巻き戻される質疑応答。巻き戻される会話は振り子のように、被害者たちを惑わせる。
高部が間宮を見つけたのではなく、間宮が次の伝道者として、高部を見つけたのでは?深層心理を探る刑事の仕事と催眠術師は似ている部分がある。
ラストのウェイトレスのナイフの持ち方で、「刺すため」に持っているのが分かる。話さなくても、表情がなくても、動きで演技をし、撮影や編集でその演技を生かす。ラストシーンだけでも見る価値がある大作。
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