このレビューはネタバレを含みます
サモハンの燃えよデブゴン4
1981年作品
脚本バリーウォン。
監督出演サモ・ハン・キンポー
サモ・ハン・キンポー監督作６作品め。（オールシネマ私調べ）
明るいの見たい。香港カンフー見たいシリーズ。ツインレーベル、フォーチュンスターレーベルのお馴染みのDVDシリーズ。
今回は現代劇っぽい感じ、ギャンブルかな？と思いきやスリっぽい。ジャケット下に「福星」シリーズのフランシス・ンがひょっこりいる。
裏ジャケット見ると「サモハン最高傑作」の文字。ユニバーサルDVD、背表紙オレンジ。鑑賞してみた。
うわあ確かに面白かったなあ。妙な所満載なんだけど。そもそもサモ・ハン・キンポーの現代劇監督作品ってこれが初？なのかな？？
前作は「ドラ息子カンフー」その前「鬼打鬼」だし、「燃えよデブゴン」の１～3は見たことないし。噂では燃えよデブゴン昔はテレビでよく放送してたらしい。が、音楽無断使用がかなり多いのでソフト化不可能らしい。確かにラルフシロンの曲無茶苦茶たやすく流してそう。
この無断使用は、香港映画たまによくあり。
あと本作は、「スリ」ものでサモ・ハン流だましあいの要素があって面白かった。
サモ・ハンの相棒イケメンは、フランキーチェン。サモ・ハン監督の「どら息子カンフー」でカンフー披露したお方。音楽プロデューサーになったとか。レビューで知る。
また、本作リメイク改変したのがのちの「スパルタンX」にもろリメイクしていて笑っちゃった。
出演に「スパルタンX」でヒロインを勤めていたディニーイップ。風吹ジュンに似ている。
出会いはディスコ。完全にジョンバダム「サタデーナイトフィーバー」（1977）のインフル大。
ここではサモ・ハン、チャップリンの「黄金狂時代」のギャグ披露。
顔、フォーク、クロワッサンで踊る有名なギャグを完コピぷらすアレンジャーしてます。さすがサモ・ハン！
サモ・ハンもジャッキーもチャップリンやバスターキートンの強烈なリスペクトをまさしく監督作品でしっかり表現していますね。だからより一層好き！！！
サモ・ハンなぜか〇ッキーシャツ。こういう権利確認してないパクリが多くて「燃えよデブゴン」シリーズ、なかなかソフト化出来ないとかなんとか記事で読んだ。
クロワッサン踊りは、チャップリンの方が女性らしさを顔で表現したり、腕のしなやかな動きで表現しています。ギャグに違いあり。サモハンは踊りにアレンジを最後付け加えてます。さすが！！
街中でサモハンとディニーイップが喧嘩して、まわりの観客にやいやいいわれ帰るシーンもあり。これは「サイクロンZ」でより大袈裟にリメイク。
ちなみにのサモハン「サイクロンZ」。サイクロンZはサモ・ハン監督作品、ジャッキー、ユンピョウ合作で素晴らしい出来だと思ってます。
ギャグの再生産・リメイクは、チャップリンもキートンもやってきた芸。自身の表現を新しく改良する。限られた表現、素晴らしい芸だ。
そして多分妄想だけどリチャードンの警察のくだりは、リチャードンのギャグオンパレードで、きっと分業していたに違いない。ここがあまりにも面白いのでのち「新ポリスストーリーPOMPOMポムポム」（1984）で２人の単独主演というあり得ない映画が出来る。
リチャードンとジョンシャム主演。いちおユンピョウ、サモ・ハン、ジャッキー出てる感。
このポムポム、私かなり大好きです。香港映画のこのツインレーベル沢山見てきましたが、この馬鹿さ加減は、オフビート、無駄なアクション、無駄なラストカーアクションなど素晴らしいと思ってます！
本作のフランキーチェンの彼女役がユンピョウの奥様らしいです。身内ですね、アクションも披露してます。最後だいぶ痛めつけられます。
サモ・ハン監督作品は、わりにスプラッシュする。血のりをわりと出します。
ジミーウォングゆずりか？！ジミーさんもわりに血を出しますね。つまり勝新太郎魂なんかもしれません。
ラスト付近は、ダイヤ争奪アクション。サモハン、ライダースーツ着て、無駄に多量なバイクアクション披露、すんごい台数でます。そしてお決まりのファイトシーンへ。船でフルボッコファイト。
なるほど。改めて考えると、笑いに、アクションにバランスがとれてる意味で「最高傑作」の呼び名が高い意味がわかりました。私は「サイクロンZ」の方が好きですがね、、。
本作のいろんなミックス具合がのちのジャッキー、ユンピョウ合作に生きてくると思うとウキウキします。
いやあラストも無駄に長いのも笑えました！
サモハンのサービスサービス。
さて
サモハンの燃えよデブゴン４
サモハンのスリ大作戦、ピックポケット
サモハンファンは是非、お薦めします！
面白かった！！
追伸
日本でこの映画をこんなまじめに見てんの俺ぐらいやろうなあ~。サモハン作品もう少し80年代監督、出演作品落ち葉拾い的に制覇していきます。今度ツインレーベルがっつり、仕入れます。気長におまちください。
本当こういう拾いもの的に見た作品が、光ると見てるかいがあります。
