このレビューはネタバレを含みます
最後の加速度やべぇぇぇ!!!!
60分間くらいずっと徐行運転のメロドラマ進行からの~、
少しずつスピード上げてって、
最後の10分くらいで一気にアクセルベタ踏み!!!!
みたいなテンポコントロールが天才。
最初の60分間で脱落しなかった人だけが楽しめる愉悦ぞ。
冒頭で宣言した「7年間分の復讐」、
マックスが兄弟へ復讐するぜヒャッハー!
でずっと展開してたのに、
実は家族を壊した亡き父親への復讐でした!!
っていうアンジャッシュ的展開が明かされ、
その瞬間に入れ替わる兄弟の立場!!!!
ドーパミン出過ぎ~~~~!!!
父を最も否定していたはずのジョーが、
実は最も父の性格を受け継いでいた。
とか、
あの最後のシーンの4兄弟の相剋。
あの全力フィニッシュブローのために、
100分もジャブ打ち続けてきた演出尋常じゃない。
そして。
スーザン・ヘイワード演じるアイリーン。
絶妙な悪女っぷりを発揮していて、
ファム・ファタールっぽいファム・ファタールやなぁ。
とか思ってたら。
終盤で、
実はファム・ファタールじゃないぜこれ!!!!
ってなるのもスピード感に寄与しております。
「私はジャングルなんかに住んでないの」
芯の強い女性は素敵です。
ぼくとは絶対に揉めるけど。
でもストーリー以上に。
当時のイタリア移民へのステレオタイプ感、
たぶんマンキーウィッツがわざとやってると思うんだけど、
そういうイメージでイタリア人を見てたんだなって。
同朋向けの銀行まである内向きのコミュニティ。
毎日のようにパスタ。
ボクシング。
4兄弟でボクシングといえば、
ヴィスコンティ監督の「若者のすべて」だけど、
実は他人の家のほうが先です。
あとサウナも、
前に何かのノワールでイタリア系マフィアが行ってたシーンあったけど、
当時ブームだったのかしら?
なおイタリア人役似合いすぎのエドG!
何でもできるなこの人は。