だい

とうもろこしの島のだいのレビュー・感想・評価

とうもろこしの島(2014年製作の映画)
2.3
紛争下のアブハジアで自給自足をして暮らす、
難民の祖父と孫娘を描いた作品。

正確には、
祖父と孫娘ではなく、
2人が暮らすあの中洲がテーマなんだけども。


どちらが敵とか、
どちらが味方とか、
そういう気持ちを持たない2人。

国籍とか、民族とか、そういうことではなく、
自分たちの安全、生活。
それを脅かす者が敵。


土地が誰のものか。
どの民族のものか。

そんなんで戦争は起こって。

でも土地なんて、
自然の力で無くなったり。
そしてまた無人の荒れ地が残ったり。

人間が何をするかなんて、
地球の時間軸で見ればちっぽけなのだ。



同じアブハジア紛争を描いた映画としては、
「みかんの丘」が良すぎたせいで、
こっちは少し物足りなさは、ある。

3者の立場から紛争を見つめるみかんと、
自然の時間軸で紛争を見つめるとうもろこし。

どっちが好きかは人それぞれだけれど、
やっぱりぼくは、
ぼくの生に意味を見出したいから、みかんのほうに共感するのだ。
だい

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