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アナザー・カントリーのadagietteのレビュー・感想・評価

アナザー・カントリー(1983年製作の映画)
5.0
もしかして風邪か? 体調不良 .....出かけたいよ〜
しかたない過去映画発掘続行。
1984年の不朽の名作。
冷戦時代の有名なダブルスパイの学生時代がモチーフ。

1930年代の名門パブリックスクール。
特権階級の少年たち。
不良っぽいエヴェレットは学校のあり方に反発を覚えつつも、鼻に付く特権意識を受容し将来はその恩恵に浴して生きて行くつもりでいる。
そこに体の良い衣を着せないところが、成績優秀で共産主義に傾倒しているファースと馬が合う所以か?
偽善的な特権階級、ゲイを悪とする正統派宗教、学校という場に閉じ込められ非力ながらも、そういうものとの葛藤から目を背けないところが紳士的なのでしょうね。

そして、ふたりとも、土壇場では自分を曲げても、恥をしのんでも、大切な人を優先する。
こんなことで、エヴェレットはダブルスパイへの道を .....?
その人生において何を為すか?を物心つくころから問われ続ける階層ゆえに ..
イギリスのパブリック・スクールはほぼ男女共学になったと聞くし、このような息苦しさは過去歴史になりつつあるのだろうかな。。
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