ほーりー

サンセット大通りのほーりーのレビュー・感想・評価

サンセット大通り(1950年製作の映画)
4.9
谷崎潤一郎がインタビューで(聞き手は淀チョーさん)、「イヴの総て」より「サンセット大通り」の方が好きだと答えている文章を読んだことがある。これは好みの問題だが、自分も本作のほうが断然好きだ。

急に話は変わるが、ひつまぶしの食べ方じゃないが、少なくとも三回この映画には楽しみ方がある。

1つ目は何も予備知識がない状態で観る。本作がサイコスリラーであることに衝撃を受けるでしょう。

2つ目は映画の背景を調べてから再度観る。いずれの役者も当人を投影した役柄を演じていることに驚愕することでしょう。

3つ目はシュトロハイムの視点で観る。愛しすぎた故、結果的に相手の運命を狂わせてしまった男の悲哀が胸に迫ってくるでしょう。

ちなみに私の従姉がこの映画観た後に思ったのが、何で死体埋めなかったのかね、あの執事は…だって。

そりゃそうだよな猿の埋葬シーンだってあるんだし、…と理屈ではそうであっても、それでは映画が終われないだろ(^_^;)
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