かえるのお母さんが子どもたちが生まれてくるのを心待ちにしていた春、お母さんがよそに出掛けているときに、おたまじゃくしが生まれる。
お母さんの姿を知らないおたまじゃくしたちは、自分たちと姿の違うお母さんを訪ね回る。
「ひよこ」や「手長えび」、自分たちと姿がそっくりの「なまず」に尋ねるが、お母さんは見つからなかった……。
上海美術映画製作所による水墨画アニメ。
世界初の水墨画アニメーションです。
カンヌ国際アニメーション映画祭栄誉賞受賞。
60年代の中国のアニメで水墨画で描かれているのが特徴です。
美しい絵に非常になめらかな動き。
風景を眺めるように、この映画もその絵の美しさを眺めるだけで多幸感を味わうことができる。
内容は、おたまじゃくしがヒヨコやカニ、エビなど様々な生き物と出会い「お母さん」のヒントをもらいながらお母さんを探す感じです。
子供の母親を慕う気持ちは世界共通。
タイトルそのままの内容ですが、当時としてはメチャクチャ技術高いと思います。
むしろ、現在の中国の成熟したとは言いがたいアニメーションと比較すると天と地ほどの差である。
おたまじゃくしをアニメで描くのに水墨画アニメーション以上の手法があろうか(いやない)、と反語で強調したくなるほど良かったです。