『ポリス・ストーリー3』のスピンオフ。思いのほかシリアス。犯人側にミシェル・ヨーの昔の男（ユー・ロングァン）がいて、それが物語のフックとなり映画を掻き回している。ミシェル・ヨーが飛んだり落下したりバカでかい相手とアクションしたりで、ぼうっと見ていても楽しめるレベルだが、メロドラマ的な大仰な別れで終わってしまうのは納得できない。最後はやはりミシェル・ヨーとユー・ロングァンの「対決」で締めてほしかった。無駄に女装して特別出演しているジャッキー・チェンのくだりだけ香港映画特有の馬鹿げたギャグ映画になっていて、誰も神様ジャッキーには逆らえない。
