ゆう

ザ・ロックのゆうのレビュー・感想・評価

ザ・ロック(1996年製作の映画)
4.5
「007」シリーズに超詳しい、映画に関する動画配信をやってる人と同時視聴にて鑑賞。

米海兵隊のハメル准将とその部下が、今はダークツーリズムのスポットになっている「アルカトラズ刑務所」に81人の観光客を人質にとり、たてこもる。要求は、過去の作戦における仲間たちへの補償だ。
アルカトラズにしかけられた化学兵器ミサイルを解除するために送り込まれたのが、FBIのグッドスピードと、アルカトラズからの脱獄経験がある伝説のスパイ・メイソン。ふたりは協力してアルカトラズに潜入する。

冒頭からとてもテンポがいい展開だし、2時間20分あるのに、1秒も飽きることなく楽しみました!
グッドスピードのスペシャリストぶりと、元々の性格のコミカルさがギャップ萌えでまずはグッと心を掴まれるし、恋人もとてもかわいい。
そして、舞台がアルカトラズというのも、とてもいい。
唯一脱獄経験のある元スパイがショーンコネリーで、彼がグッドスピードのバディ。果たしてどんな身のこなしや潜入劇を繰り広げてくれるんだろうという期待も高まるし、さすがコネリー、その期待を裏切らないアツい展開だったのも、すごくよかった。
海兵隊っぽい戦闘シーンも満載だし、グッドスピードだからこその回避の仕方、そしてコネリーだからこそのピンチの切り抜け方は、それぞれがとてもスリリングだし、ちゃんと魅せてくれているなぁと思う。
最後のふたりのやりとりには、ニコケイ苦手な私でもぐっときてしまい、ニコケイだからといって観なかった自分をちょっとだけ呪うくらい、本当に面白かったです。

あと、なによりキャストが豪華。
ショーン・コネリーは、「007」(やたぶん「インディジョーンズ」)を彷彿とさせる演出に見事にハマっていて、これはコネリーボンドを観ている人には、グッとくるはず。そして、ハメル役のエド・ハリスは渋くて、どこか哀しさを背負った元優秀な海兵隊の准将を、佇まいからして好演。また、ハリウッドいちのサブ俳優デヴィッド・モースがいて、それだけで憂いの度合いが10ポイント増し。とにかく、みんなかっこいい!

さらに、「ビバヒル」好きにはたまらないキャストも。
冒頭、ニコケイが化学兵器&爆弾を解除するシーンでひときわ目立っていた研究員は、ドナをストーカーしてたギャレット・スランだったし、ニコケイの彼女は、ドナの(従)妹ジーナ・キンケイド役のヴァネッサ・マーシル。ビバヒル以降すっかり見なくなってたけど、出演前にこんな大作に出てたとは!
最近観たドラマからは「ブレバ」「ベタコ」のトゥコ・サラマンカが登場。若い!笑

私がニコラス・ケイジを苦手と知っていて、「こいつ、ひとりじゃ絶対観ないだろう」と、一緒に観てくださった方に感謝。
音楽はハンス・ジマーだし、これは本当に、ひとりじゃ観てない作品だったな…。
ちなみに、アルカトラズ島は別名「ザ・ロック」。「"ザ・ロック”へようこそ!」は間違いなく名セリフでした!

#ニコケイ01ふ
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