韓国映画に詳しい方にお誘いいただき、同時視聴にて鑑賞。
開口一番「この映画、覚悟して観てね」って言われたので、「よし!」と思ってのぞんだのだけど……。
めちゃくちゃ見応えはあるけれど、面白かった!とはならない、本当に後味の悪い映画でした。
言ってみれば、「悪魔を見た」と「甘い人生」と「カリートの道」を足して3かけるみたいな…。
刑事のドギョンの状況がすでに絶望的。そして、すでにその状況から抜け出せないほど、悪徳市長のパクに利用されまくってる。
弟分のソンモの人生も巻き込んで、検事のキムも……。
全員、クズ。どの人にも感情移入できないっていう点では、今観てるドラマと相通ずるところがあるかもしれない。
(方向性はちゃんと韓国映画してるけど)
ドギョンが余命わずかな妻を献身的に看病してるかというと、全くそんなことなくて。妻は「このベッドは地獄」と言い切り、病に伏せる前もいい結婚生活ではなかったことがわかる。なぜドギョンはそんな妻の生にそこまでこだわるのかは、ついぞよくわからない。
暴力シーンは、韓国映画らしく容赦ない。素手で殴るシーンすらも直視できない。こんな怖いファン・ジョンミン観たことないし。
そんな暴力シーンが多すぎて、普通なら食欲も失せるんだけど、やっぱり美味しそうに見えるのはさすが。ユッケジャン食べたくなる。
最後のシーンは、絶望的な状況からさらに徹底的に絶望すること間違いなし。
息止めてないと観られないって、久しぶりでした。あー。
主人公のチョン・ウソンはイルマリに似てるイケメンでした。あ、あと「私たちのブルース」のイングォンがチンピラ役で出てた。