たまこ

メアリー&マックスのたまこのレビュー・感想・評価

メアリー&マックス(2009年製作の映画)
3.6
オーストラリアに住む自分に自信のない少女メアリーと、NYで暮らす社会に適合できない中年男性マックスが、長年に渡る文通を通して心を通わせていく。

クレイアニメで可愛らしい世界観なれど、がっつりどっしり重みのあるストーリー。

複雑すぎる世の中に生きづらさを感じてる2人が、2人なりのやり方で励まし合い、喧嘩をし、信頼を深めていく様子に心温まる。

そしてその2人の声にトニ・コレット&フィリップ・シーモア・ホフマンをキャスティングするセンスの良さ!

リア充が想像する幸せとは違う形かもしれないけれど、2人はお互いの人生を豊かにするような素晴らしい関係を築く。ラストのマックスの表情もそれを物語っていたと思う。

アスペルガー、ヲタクなど、メインストリームを少し外れた人たちに寄り添う優しい物語。
そしてまた、フィリップ・シーモアの最期を想い私は泣いた。
たまこ

たまこ