ぼぶ

ゲームのぼぶのレビュー・感想・評価

ゲーム(1997年製作の映画)
4.5
やー、これは多少好み分かれるだろうけど、さすがのフィンチャー作品で、僕的にはめっちゃ面白かったー!!

最初の何故かホラー感溢れるフィルム映像からワクワクしちゃうし、「めまい」を少し思い出した。

そこからの緻密に構築された進行、想像に想像を重ねさせられる展開、切迫感の増し方、心情をうまく主人公に重ねさせるカメラワーク…文書を読んで、過去の情報とリンクさせて頭の中で描いていくような世界を、映画というツールを使って見事に描いている。

これどっちなんだ?っていう塩梅が良くて、まるで治りかけのカサブタを直接は血が出ちゃうから触りたくないけど…かゆいから周りだけ掻いてる…みたいな、ダメージを伴うスレスレの感じ。
でも僕だったら、動物園で役者ぶっ飛ばしそう。
そして、なんか知ってるこの感じと思って途中で気付いたけど、「トゥルーマン・ショー」的な感覚にも陥る。

多くは言わないし、言えないけれど…タクシーで海へ走ったり、メキシコで埋葬されたりと…ぶっ飛んでもしっかりと着地してくれるので、映画として最高でした◎
二回観たら、また違う面白さが生まれそう。

ちゃんと生きないと!ゲームしないといけなくなっちゃう!!
ぼぶ

ぼぶ