タランティーノ節が炸裂という感じの、バイオレンス…でも実は会話劇。
宝石店に運び込まれるダイヤを襲撃して奪おう、という強盗集団の計画は、どこからかそのヤマの話が漏れてて、警察に張られてて失敗に終わる。
強盗集団といっても、それぞれならず者が集まっただけだから、銃撃戦の中、散り散りに…そして逃げ切ったメンバーが、合流場所の倉庫へ。
絶対おかしいから、きっと裏切り者がいるはずだ！から揉め始める…そんなお話。
タランティーノらしい、血みどろっぷりはすぐ登場して、いつ撃ち合うかわからない緊張感もあるし、なんなら耳とかも切られちゃうので、暴力に免疫のない人には少し注意が必要かも。
けど、それ以上にサイコーの曲チョイス！ほとばしる男臭さ！時系列とかズラして、少しずつ観客に真実を伝えていく手腕！愛しい無駄話の時間！
冒頭のみんなで歩くのスーパー渋い！などなど、見どころたくさん。
小噺とディテールのくだりとかすごく面白かった。
悪いことを生業にしてても、ビシバシ銃も打てる冷徹なところもあるけど、でもどこか人の優しさみたいな心を残してるホワイトの咆哮は、正義とか悪とか好き嫌いとか、色々なことを白黒つけられない人間らしさが入り混じっての叫びだったと思う。
どうなったか明示しないのも◎
サクッと観れるタイム感も◎◎
チップを払うことを再考察できたり、ライクアバージンに詳しくなれる、そんなお話。
