ぼぶ

マッドマックスのぼぶのレビュー・感想・評価

マッドマックス(1979年製作の映画)
3.7
名前は知ってるけどちゃんと観てなかったな、で鑑賞。
ヒャッハーな暴走族を、イケてるポリスが倒す…が、その仲間たちが復讐に燃えて、ポリスやその家族にも手を出してくる。そしてイケてるポリスはあるところでプッツン…そして同じようにスピードに取り憑かれた男は、正義ではなく毒を毒で制すようになるのであった…みたいなお話。

ストーリーとしては西部劇が馬ではなく、車とバイクになったよという感じで単純明確ながら、この時代にこんなんやってたんか、というくらいの迫力がエグいくらいのバイクや車でのアクションは、映画史に残るのも納得。
スタントマンが2人亡くなっていると(当時、低予算映画を売るための、クチコミ宣伝によるもので、あくまで噂だとも聞くけど)いうのも、きっと意図しないバウンドからバイクのボディが当たってる橋の上と、トラックに突っ込むところなのだろうけど、そう言われるだけ激しい映像になっている。
怪我やダメージの負い方も結構エグめ。でも膝を撃ち抜かれた後の演技とか最高でした。

少し未来のお話…という近未来の設定ながら、街並みは昔の1970〜80年代の田舎を感じさせる佇まいだし、バイクも車も今では名車と言われるモノがボコボコ出てきては大破するし、武器もショットガンか44マグナムだけど、ファッションとかデザインとかは奇抜で近未来感出ているので、今観ると最初入り込みにくいが、観続けているとその設定と時代感に何とも味が出てくる感じ。

例えばノコギリでチョイスをさせるところや、それだけでなく激しいカーアクションや、敵役が救いのないワルな感じは、後々の色んな作品に影響を与えていsaw。

恐怖感を煽るストリングスは本当に煽られたし、移動手段が壊れたり、ピンチになった時に誰も頼れない絶望感のある広大な自然は、低予算をカバーする良い設定であったのだろう。

砂と埃っぽい感じの中に、狂気と、マシン魂が炸裂していて、他のシリーズも観てみたくなった。

君に夢中!のハンドサイン、当時流行ったんかな〜とニヤニヤした一作。
ぼぶ

ぼぶ